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2009年1月13日 (火)

買い入れのジレンマ

 午前中、買い入れのため呉市へ。うかがってみると全部で20箱ほど、しかし、見積もりの点でなかなか折り合いませんでした。少しでも高く売りたい、というより見積もりが予想より安く「本がかわいそう」とおっしゃるお客さまと、精一杯の見積もりで譲れない私。本は比較的きれいに保存されており、冊数からすれば安くお感じになるのは当然の見積もりでしたが、残念ながら私には古書として価値の高いものは見つけられませんでした。納得いただけないことは気持ちとしてよくわかります。そのまま手元に置いておかれること、希望される方にお譲りになること、他店の評価もお聞きになること、などいくつか提案をさせていただき、最後はお客さまに下駄を預ける格好になりましたが、結局、当店にお売りいただくことになりました。

 クルマはいっぱいになりましたが、お客さまにとっては渋々、私にとっても気持ちは心苦しいままで、そういう意味では良い仕入れとはいえませんでした。売ることを前提として買わせていただいている以上、仕方がないとはいえ、本の内容とは関係のない需給のバランスによって価格が大きく左右されてしまうことにジレンマを毎回のように覚えます。本の価値を見誤らないことはもちろんですが、お客さまにご理解いただけるよう丁寧に説明させていただくことも、信頼を得るには大事なことです。お客さまにとっても私にとっても気持ちの良い取り引きのために、勉強の日々は続きます。

 熊野町は晴れ時々曇り。久しぶりに日差しが暖かな一日でした。まだまだこれからが冬本番、体調を崩さないよう注意したいと思います。

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