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2008年11月10日 (月)

不実な客

 いろいろなお客さまがいます。本を送っても代金を支払わないお客さま、代金の前払いに応じないお客さま、何ヶ月も本を取り置かせるお客さま、初対面にも関わらず値引きを要求するお客さまなど。とくに、恩を仇で返されるとむなしくなります。このとき金額の多寡はまったく関係ありません。愛書家に悪い人はいない、と信じることにしていますが、それもいつまで続けられるか今は自信がありません。

 当店はインターネットに頼って商いをしています。旧来の方法とは違う、顔の見えない取引です。インターネットは時々人格をも変化させます。直接は言えないこと、普段はできないことを可能にします。匿名性があり、大胆になれます。インターネットはとても便利ですが、もしかすると一方で社会をむしばんでいるのかもしれません。そういえば妙な事件の増加とインターネットの普及は速度が似ている気がします。一古書店が何を言うかと笑われるでしょうが、いつからこの国はこんなふうになってしまったのか、本を拭く手を止め、そんなことを時々思います。

 熊野町は曇り。手がかじかみ、字がうまく書けません。そろそろ暖房の準備が必要です。

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