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2008年11月 1日 (土)

紙もの

 古書店の中には本だけでなく、絵葉書や切手、パンフ、チラシなども扱う店が少なくありません。これらは「紙もの」と呼ばれ、ものによっては市(いち)でも人気を集め、高値を呼ぶことがあります。見て楽しいこと、資料的に価値があること、そして場所を取らないことも人気の理由といえるでしょうか。当店も紙ものは扱っており、地元に関係のある絵葉書やパンフなどがそれなりの量あります。

St330096 写真は昭和8年発行『宮島遊覧』。いわゆる観光案内です。昔ながらのイラスト、愛きょうのある鳥瞰図が目を楽しませてくれます。裏面には時間表や運賃表、写真が載っており、資料的な値打ちも十分です。たとえば当時、宮島遊覧船が大阪から出ていて、出発が土曜の午後8時、宮島に着くのが日曜の朝8時半、その運賃は最も安い3等客室で片道3円50銭であったことなどがわかります。古い本を時間をかけて読むのも楽しいですが、ときには紙ものに触れ、当時の風景に思いをはせる時間も私は好きです。

 今日の熊野町は晴れ時々曇り。屋内はそろそろストーブが恋しい寒さです。買い入れが1件。初版本をお持ち込みいただきました。ありがとうございました。文学の初版本といえば値崩れが激しい分野の一つですが、明治・大正くらいの本となると価格的な価値は別として実に味わいがあります。これまで時代を超えて何人もの人がこの本に触れ、なお今ここに存在していることを思うと雑には扱えません。大事にしたい本がまた増えました。

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