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2008年8月 4日 (月)

古書店好み

 買い入れ(持ち込み)が1件。いつものように見積もりをし、値を告げましたが、お客さまはその値に納得できなかったようで、私から本を奪い返すと、さっさと出て行かれました。残念ですが、自分としては誠実に見積もりをしたつもりでも、このように買い入れが成立しないことはしばしばあります。お客さまにはお客さまの、私には私の判断があるので仕方がありません。買い入れの難しさであり、面白さでもあります。

St330063 写真は『民家のみかた調べかた』(文化財保護委員会・昭和42年・第一法規出版)です。当店は田舎にありますが、周囲に古い家はあまりありません。実は裏の畑のそばに、藁葺き屋根のいかにも古そうな民家がかつてあったのを覚えていますが、数十年の時が過ぎ、人の影が消え、今はすっかり朽ち果ててしまいました。このように古い、趣のある民家というものが、全国で失われつつあるのでしょう。ふと出先で懐かしい匂いのする民家を見つけると、ふと立ち止まって眺めてしまうのは、それが今やとても珍しいからにほかなりません。この本は、どのような民家が古いのか、民家を見る際にどこを見るべきか、年代を定めるポイントなどがとても詳しく載っています。一読しただけですが、非常に専門的ながら面白く、まさに古書店好みの本です。

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