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2008年6月30日 (月)

今でいうエコ

St330047 写真は『機関車の水処理』(昭和27年)という本です。わかるような、わからないようなタイトルですが、あるいは年配の方であれば「ぴん」とくるかもしれません。要は、汽車を動かすために使われる水をいかにすればうまく処理できるかという内容です、と書いてもまだわかりづらいですね。汽車、すなわち蒸気機関車はその名の通り蒸気によって動くのですが、その蒸気は水を石炭で沸かすことでつくられます。しかしそれに使われる水は川の水や井戸水、水道水などさまざまであったため不純物を多く含んでおり、これを何とかしないと、煮沸したときにボイラーへ不具合を生じさせたり、それがなくても効率を悪化させたりと良いことがなかったそうです。今であれば最初から不純物のないきれいな水を使うのでしょうが、当時は研究が進んでいなかったのでしょう、いかにして機関車向きの水をつくるかは長年の課題であったようです。

 ちなみにこの本が出版されたころ、機関車は日本の全石炭使用量のうち12%を消費していたのだそうです。大きな数字です。汽車の水処理の研究を進めることは事故を防ぐだけでなく、石炭の節約につながり、今でいうエコな取り組みでもあったのです。

 長くなりましたが、前回ここで紹介した『鳥猟犬』同様、この本に今や実用性はありません。しかし読めば思いもよらない知識が得られる、そんな本です。古書店が好きなタイプといえるでしょう(笑)。

 熊野町は曇り時々晴れ。蒸し暑いのは仕方がありません。倉庫で仕事をしていると、蜂が1匹迷い込み、いつもであれば勝手に出て行くのですが、今日はなかなか立ち去りません。蜂も蒸し暑いのは嫌なのでしょうか。

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