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2007年1月 6日 (土)

値付けは楽しい

 買い入れの依頼は毎日あるわけではありませんし、恥ずかしながら注文がない日もあります。しかし、これをしない日は一日もありません。それが古書店の大事な仕事、そして楽しみでもある「値付け」です。

 店内には、値付けの済んでいない本が結構あり、通路に積み上がっています。この光景があるのは当店だけではないかもしれません。片っ端から値段を付けられれば良いのですが、そうはいきません。本の内容はもちろん、状態や版、あるいはすぐ売れるのか、そうでないのかなどを一冊一冊チェックする必要があるからです。状態一つとっても、線引きがないか、記名がないか、蔵書印がないか、破れがないか、日焼けはどの程度か、など見るべき点はたくさんあります。とはいえ毎日やっているのですから、少しは目も慣れています。もちろん業界の先輩方には到底かないませんが、すんなりと値段が決まることもあります。しかし、それは実はあまり面白いことではありません。

 値付けに悩む本がしばしば現れます。それは本当に珍しい本か、私が興味を惹かれる本かのいずれかです。本当に珍しい本、世の中にあまりない本は、ネットで調べても他店と値段を比べることはできません。手がかりを求めてネットの海をさまよい、店内の書籍からもヒントを得ながら、慎重に値付けをします。そういう本が瞬く間に売れると「しまった、安かったか……」と正直思います。

 私の好みの本も値付けには時間がかかります。ある程度、その本を読み、手放すのが惜しいと思えば相場より高く値を付けることも珍しくありません。(思い切って4,000円にしようかなあ……売れないかなあ……でも3,000円じゃもったいないしなあ……3,500円か……いや、ちょっと安いな、3,800円にしよう)などなど、一人でぶつぶつ言いながらやっております。楽しい時間です。

 今日の熊野町はいろいろな天気。曇りがちで雨もぱらぱらと降りましたが、昼過ぎからは薄日が差しています。風が吹いてきました。明日からは冷え込むそうなので、少しびびっています。

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